東京都の花火大会

北区花火会とは?見どころや観覧席をざっくり解説

花火系散歩屋のおーわ(@mof_mof08)です。

日本各地では一年を通じてたくさんの花火が打ち上がりますが、その一つに北区花火会があります。

そんな北区花火会を観覧したいと考えている方が、おそらく僕以外に3名ぐらいはいらっしゃるんじゃないかと思います。

本記事では北区花火会を主に初めて観覧される方向けに、大会の概要や観覧席などについてまとめました。

北区花火会とは

北区花火会は東京都北区で開催される花火大会で、概要は以下の通りです。

開催時期 2022年10月22日(※例年9月下旬頃)
場所 荒川河川敷岩淵水門周辺
打ち上げ数 不明(※2019年は約8,888発)
最大号数 5号玉
担当煙火店 イケブン
無料観覧席 なし
有料観覧席 あり
三脚利用 不可
Webサイト 北区花火会公式サイト

地元の民間団体が中心となって開催する秋の花火協働事業で、いうなれば北区に関わる方々によって成り立っている手作りの花火大会です。(名称が「花火大会」ではなく「花火会」となっているのもそのためだそうです)

大きさは最大で5号玉、打ち上げ数は8,888発となっています。

北区花火会の見どころ

北区花火会の見どころはざっくり以下の2つとなります。

  • 北区ならではの演出
  • 夜景とのコラボレーション

北区らしい演出の花火を楽しめるのに加え、独特のロケーションとセットで観覧できるのが魅力です。

北区ならではの演出が楽しめる

一つ目の見どころとして北区ならではの演出が挙げられます。

北区花火会では北区にまつわるストーリーに載せた花火や、北区出身のバンドことエレファントカシマシの楽曲に合わせたミュージックスターマインが披露されます。

北区らしさあふれる演出を美しい花火と共に楽しめるのが北区花火会の魅力です。

この他、日本煙火芸術協会に所属する煙火店さんが製作した花火作品(5号玉)も披露されます。

夜景とのコラボレーションが堪能できる

2022年については赤水門エリアおよび一般エリアへに相当する区画が立ち入り禁止となるため、本記事で紹介する夜景とのコラボレーションはお楽しみいただけません。

二つ目の見どころとして、花火と夜景のコラボレーションが楽しめる点が挙げられます。

河川敷を舞台に開催される花火大会は全国各地にありますが、おおよそ似たような景色になりがちです。

北区花火大会はライトアップされた旧岩淵水門(赤水門)の背後で花火が打ち上がり、それに対応した観覧エリアが設けられます。

他では味わえない「映え」な景色を堪能できるのは魅力的です。

旧岩淵水門と花火のコラボレーションは赤水門エリアおよび一般観覧エリアでご覧いただけます。

ちなみに旧岩淵水門のライトアップ自体も珍しく、北区花火会以外ではソメイヨシノの開花シーズンに見られるぐらいだそうです。

北区花火会の観覧席について

以下は2019年時点での情報です。

2022年は青水門エリアに該当する箇所にのみ協賛席が設けられ、赤水門エリアおよび一般エリアに該当する箇所については立ち入り禁止となります。

北区花火会では大きく3つの観覧席が設けられます。

  • 青水門エリア
  • 赤水門エリア
  • 一般エリア

青水門エリアと赤水門エリアが有料観覧席、一般エリアが無料観覧席となります。

青水門エリア

青水門エリアには5つの観覧席(青水門グループ席、青水門グループシート8、青水門カップル席、青水門パーソナル席、カメラマン席)が設けられます。

青水門グループ席 最前面に設けられる180×40cmのベンチ席。最大4名で利用可能。家族やグループでの利用におすすめ。
青水門グループシート8 堤防の中段に設けられる180×360cmのシート席。最大8名で利用可能。大人数グループでの利用におすすめ。
青水門カップル席 堤防最上段に設けられるパイプ椅子席。カップルでの利用におすすめ。
青水門パーソナル席 グループ席の後方にある階段に設けられる観覧席。少人数(1〜2名)での利用におすすめ。
カメラマン席 堤防最上段に設けられる観覧席。三脚を利用して写真・動画を撮影される方向け。

特徴はざっくり以下の通り。

  • 花火の迫力を最大限に味わえる
  • 全観覧席の中でスターマインが最も綺麗に見える
  • グループ席は低い花火(小型煙火)がやや見えにくい

花火の打ち上げ場所に最も近いところに設けられる観覧席で、全観覧席で最も迫力を味わえるかつスターマインが綺麗に見えるのが特徴として挙げられます。

花火を存分に楽しみたい方におすすめです。

赤水門エリア

赤水門エリアには6つの観覧席(赤水門リバーサイドプレミアム席、赤水門カップル席、赤水門パーソナル席、赤水門グループシート4、ファンゾーン、カメラマン席)が設けられます。

赤水門リバーサイドプレミアム席 高水敷(河川寄り)に設けられるテーブル付きの観覧席。最大4名で利用可能。家族やグループでの利用におすすめ。
赤水門カップル席 高水敷に設けられるパイプ椅子×2の観覧席。カップルでの利用におすすめ。
赤水門パーソナル席 赤水門カップル席の後方に設けられるパイプ椅子の観覧席。少人数(1〜2名)での利用におすすめ。
赤水門グループシート4 赤水門パーソナル席の後方に設けられる180×180cmのシート席。最大4名で利用可能。家族やグループでの利用におすすめ。
ファンゾーン 堤防斜面に設けられる観覧席。北区花火会の有料観覧席の中で最安。少人数(1〜2名)での利用の他、グループや家族での利用、三脚を使用して写真や動画撮影をされる方にもおすすめ。
カメラマン席 赤水門のほぼ正面に設けられる観覧席。三脚を利用して写真・動画を撮影される方向け。
ファンゾーン(赤水門エリア)からの様子[2019年撮影]

特徴はざっくり以下の通り。

  • ライトアップされた旧岩淵水門と花火のコラボレーションが楽しめる
  • スターマインは綺麗な形で楽しめない(赤水門エリアに最適化した花火演出がある)
  • 低い花火が水門で隠れる

最大の特徴はライトアップされた旧岩淵水門(赤水門)と花火のコラボレーションが楽しめる点にあります。

青水門エリアと異なりスターマインのワイド感を味わえないのがデメリットですが、赤水門エリアに最適化した花火演出も行われるため、それなりに花火を楽しめるようになっています。

写真・動画映えする景色とともに花火を楽しみたい方におすすめです。

一般エリア

赤水門エリアの西側に設けられる無料観覧席で、特徴はざっくり以下の通りとなります。

  • ライトアップされた旧岩淵水門と花火のコラボレーションが楽しめる
  • 幅のあるスターマインは綺麗な形で楽しめない
  • 有料観覧席と比較すると花火の迫力は落ちる
  • 音響設備が整っていない

花火の見え方としては赤水門エリアと似たような感じですが、花火の打ち上げ場所まで距離があるため迫力は落ちます。

また、赤水門エリアとは異なり音響設備が整っていないため、演出を楽しみにくい欠点もあります。

とりあえず花火が見えればOKといった方にはおすすめでしょうか。

【番外】実は花火が一番綺麗に見えるのは対岸(川口市側)

意外なことかもしれませんが、実は北区花火会で花火が一番綺麗に見えるのはメイン会場の対岸(川口市側)だったりします。

北区花火会におけりメインの打ち上げ場所は岩淵水門野球場に設けられ、花火がおおよそ綺麗に見える位置は黄色い網掛けの部分となります。

少々マニアックな話になりますが、花火の打ち上げ場所にもっとも近い青水門エリアは花火の打ち上げ場所に対してやや斜めに位置しています。

一方の対岸は花火を正面に据えられる場所が広くあり、場所さえしっかりと選べばメイン会場よりも花火を綺麗な形で楽しめます。

対岸(川口市側)から見る北区花火会の様子[2022年撮影]

特に大会当日に北寄りの風が吹く場合は対岸で楽しむのもありかもしれません。

ただし、川口市側には音響設備といった演出に関する設備はないため、総合的に楽しみたい方はメイン会場での観覧を強くおすすめいたします。

まとめ

本記事では北区花火会の見どころや観覧席などについて紹介してまいりました。

エレファントカシマシの楽曲にシンクロさせた花火など、北区らしい演出を楽しめるのが魅力となっています。

青水門エリア、赤水門エリア(一般観覧エリアも含む)とタイプの異なる観覧エリアが設けられ、花火を最大限に楽しみつつ撮影される方は前者、いわゆる「写真映え」な光景とともに花火を楽しみたい方は後者がおすすめです。

最後までご覧いただき、ありがとうございますm(__)m

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おーわ
花火系散歩屋。関東地方を中心に年間20〜50回の花火を観覧・撮影しながら、花火の様子・魅力をお届けしています。